近年、物流業界では、下記のような2つの外部環境の変化により
自動化・省人化技術導入のニーズが高まっています。
①労働人口の減少
少子高齢化が進み、生産年齢人口が減少し、
2021年の労働供給が384万人の不足数
2030年には644万人(うち物流および製造業で172万人)になると予想
②新型コロナウィルス(COVID-19)の影響
リモートワークや巣ごもり需要における生活必需品・医薬品や宅配配送等物流量の増加
E-Commerceの拡大 年平均5.7%前後で成長と予想
ロボティクスやAI、IoTの活用により、物流業務の機械化・自動化が進められ「次世代物流システム」導入が今後、堅調な伸びを期待されていますが
実際の物流現場の自動化・省人化技術導入の概要と課題を以下に纏めます。
代表的な自動化・ 省人化技術 | 概要 | 課題 |
自動倉庫・ マテリアル ハンドリング | 従来型の入出庫・保管・搬送 を自動化する技術 パレット自動倉庫 移動棚(移動ラック) 冷凍・冷蔵対応自動倉庫等、 製造メーカーの 大規模倉庫に向いている | システム開発まで ほぼカスタマイズで 設計する必要があり、 導入およびメンテナンス費用が非常に高額になる |
GTP・AGV | GTP (Goods To Person :商品を人へ運ぶ) AGV (Automatic Guided Vehicle :自動搬送車) 車輪付き搬送機が商品棚 を持ち上げて、 作業ステーションに搬送、 作業員移動を自動化する技術 | ある程度の規模がなければ コスト削減につながらない 導入には倉庫レイアウト新規設計、専用棚設置・作業方法 の見直しが必要 |
PTG・AMR | PTG (Person To Goods:人を商品へ誘導する) AMR (Autonomous Mobile Robot: 自律走行搬送ロボット) 車輪付き搬送ロボットが 作業員を商品まで誘導、ピッキングした商品を ある程度まとめて仕分ステーション まで自動で搬送する技術 | 既存設備やオペレーションを 大幅に変更せずに活用できるが 小規模での運用になると、 生産性 < 投資コスト になってしまう場合が多い |
人手に頼らずに生産性を向上させていくためには、自動化・省人化技術を導入していくことですが
製造業等の工場においての自動化はかなり進んでいますが、物流センターにおいては、導入する場合に
「倉庫内レイアウトを新規設計する手間と高額な費用」が原因で大企業を除いてほとんど自動化が進んでいません。
当社は
そのような「次世代物流システム」導入の課題解決のため、以下の取り組みを進めています。
自動化・省人化のための次世代物流システムの企画・調査・分析 |
スマートフォン・ドローン・クラウドを活用した 生産性改善とローコストに対応する機器選定・システムの試作開発・導入支援 |
物流ロボットのシステムインテグレーション |
上記について、ご相談を承ります。
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